みなみの備忘録

とあるライブラリアンの備忘録です。

2021年3月のメモ

3月は毎週かなり濃密な時間を過ごす。書き出すとかなりの分量に・・・少し段落を入れてみる。
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第1週

初日はJ-STAGEセミナーで講演。研究データの公開・利用条件指定ガイドラインのお話をした。

研究データの公開・利用条件指定ガイドラインの策定 - Speaker Deck
実はData Availability Statement対応にも使える、ということに気づいたのは依頼を受けてからだったけれども、うまく使ってもらえると良いです。
同じ週は最後の編集委員会編集委員2年半、委員長3年半の都合6年間でした。何とか無事に終わって一安心。。。と思いきや、来年度からは経営委員会に本格的に関わることに。当面は某協会とのお付き合いが続く様子。
金曜日にはRDM意見交換会を行いつつ、中間報告書の執筆に追われる。

第2週

RDM教材に関するインタビューを受けた。といってもメインではなく、聞き手役なので結構気が楽。久しぶりにスーツを着た(3か月ぶり?)。同じ週にJUSTICE x JPCOAR意見交換会の第2回が実施されており、OAをテーマに密な議論を。こちらも次に繋がってくれると良いのだけれど。
あとは、勤務時間外にひたすら学会の引継ぎ+後任探しを繰り返した。。。

第3週

初日はサブジェクトライブラリアンに関するシンポジウムを聴講。

【終了しました】U-PARLシンポジウム:むすび、ひらくアジア4「サブジェクト・ライブラリアンの将来像」 | U-PARL

既に詳細な視聴メモも出ているので概要は省略。

オダメモリー: 「サブジェクトライブラリアンの将来像」に参加して

視聴メモ「サブジェクト・ライブラリアンの将来像 -- 日本の大学図書館への導入拡大に向けて --」: egamiday 3

個人的な感想としては、ライブラリアンが(独立した)研究職ではない、という前提で議論が進められていることに違和感を覚えた。人文情報学などの単語があるにも関わらず、図書館情報学の実践になぜ研究要素がないとされているのだろう?オープンサイエンスの議論を見ていても、記録媒体の変容への対応や、分野と分野を繋ぐ情報の組織化、定式化には課題がまだまだあるはずなのだけれど・・・せっかくの米国の事例でも、そこに言及がなかった点は残念。とはいえ、今後の取り組みには大変期待しています。
週の残りは、ほとんどポスター作成のための分析とJOSSセッション打合せに費やされる。何とか落ち着いた金曜日には、2月に実施したAXIES-JPCOARワークショップの振り返りをした。

【AXIES】研究データマネジメント部会「AXIES-JPCOAR研究データワークショップ」開催のご案内 (2021年2月19日)|イベント|大学ICT推進協議会 - AXIES

これもどこかで文章に出来ると良いけれども。

第4週

再びインタビューを受ける。今度は自分がメインの上、聞き手の方が大御所。かなり緊張したものの、終わってみれば楽しい議論になった。今後は連続企画にしたいとのことで、次回以降の公開も楽しみです。
木曜日には職場の送別会。同僚が一人移ってしまうほか、割と親しくしていた(?)方が出所されることを初めて知る。結構衝撃。あまり長くは話せなかったので、別の機会に捕まえて話を聞かねば・・・その他、何とか無事にJOSSセッションの企画と登壇者が固まったので一安心。

第5週

火曜日、京大の研究データマネジメントワークショップに参加。

第5回京都大学研究データマネジメントワークショップ

Janiceさんの分野別ルーブリックの話を特に興味深く聞いた。研究データ管理の達成度を評価する、というとつい汎用的な評価項目とは何か、という思考に陥りがちだけれども、分野別に重視すべき項目や基準は互換性がなくても問題ない(というより、研究手法に応じた形になるので互換性がないことを前提にすべき)、という認識を得た。とはいえ、「機関における」とかの縛りが入るとまた話は戻ってきてしまうけれども・・・