2022年3月~9月のメモ
半年以上空いての更新となりました。9月から職名が変わり、研究員になりました(が、やることは変わっていません)。3月から博論執筆が本格化し、振り返る頭の余力がなくなっており・・・無事に学位も取得できたので、ぼちぼち再開します。3月から9月まではキーワードだけ列挙する方向で。
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3月
- 情報処理学会RDMグループでの研究報告(研究データ管理サービスのユーザーストーリー分析によるサービスドメインの検討)
- JPCOARでの活動報告書執筆・公開×2(機関リポジトリ/データリポジトリの運用実態に関するアンケート調査報告書;2019-2021年度RDM事例形成プロジェクト最終報告書)
- デジタルアーカイブ・ベーシックス原稿執筆、提出
4月
- JDCatサロンインタビュー記事まとめ
- IDCC22予稿提出
- LaTeX勉強
- 博論提出(一次)
5月
- 研究論文投稿
- 予備審査
- 本務諸々
- NIIオープンフォーラム司会(NII RDCトラック2:データ公開基盤としての機関リポジトリ)
6月
- 予備審査通過+博論改訂
- 本務諸々
- JOSS2022セッション運営×2(機関リポジトリでの研究データ公開に向けたグループディスカッション;研究データの品質表示を考える)
- JDCatサロンインタビュー記事まとめ
- IDCC22ポスター発表(Development and utilization of data curation process ontology)
- 研究員採用面接
7月
- 本務諸々
- 博論提出(二次)
- 公聴会+本審査
- JOSS2022セッション報告記事執筆(9月末公開予定・・だが遅れている様子)
8月
- Asia OA webinar開催(Webinar: Institutional Repositories Assessment)
- JDCatサロンインタビュー記事まとめ
- COAR community framework ver.2翻訳(公開調整中)
- RDM事例集取りまとめ
- 博論最終調整
9月
- (祝)博論最終版提出
- 図書館総合展企画調整
- 博論発表会
- 学位授与式参加
- JDCatサロンインタビュー記事まとめ
- 「研究データ管理事例集」公開
2022年2月のメモ
年度末らしく、〆切に追われる日々。久々にモチベーション(というか体力)の限界を感じる。。。もはや事実の列挙しかする余裕もないけれども、メモとして残します。
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上旬
RDM事例形成プロジェクトの第2回意見交換会を実施。プロジェクトメンバーの属性がバラバラなせいか、毎回アンカンファレンスの様相を呈していて大変面白い。当初3年間のプロジェクトは一旦終わりだけれども、来年度以降も何か出来ると良いですね。
8日は2か月ぶりに出勤。職場が大規模な模様替えをするとのことで、書籍梱包作業のリーダーを任される。もう肉体労働しかないだろうと考えてPCは持参せず、午前中いっぱいで作業は終わり。久々にリアルな人とお話しました。
中旬
急遽舞い込んできた発注の仕様書作成に追われる。本来ここでやっておきたかった執筆とかインタビュー記事の作成とか報告書作成とか、諸々が後回しに・・・これかなりきついかも。いくつか微妙に〆切を破りつつ、何とか乗り切った(はず)。
某書籍出版企画の校正に着手。10万文字以上もあるのに驚き。用語の統制が一番の課題かも。
その他、執筆中の論文が最終の詰めに入ってから一気にペースダウン。。。書けば書くほどappendixが増えていく。困った。
下旬
久々に外部イベントに参加。今年度は一回きりだったSPARC Japanセミナーを聴講しました。
国際学術情報流通基盤整備事業 │ イベント情報 │ 2021 │ 2021年度「研究データポリシーが目指すものとは」
第2部、流石に登壇者の人数多すぎではと思いつつ、終わってみると対面でやってた時のフロア質問に近い感じに収まったような。喋って欲しいステークホルダーがいるのであれば、ディスカッションだけでも加わってもらうのは良い手かもしれない、と企画側の視点で見ていました。
2月末〆切の原稿、とうとう間に合わず・・・関係者の皆さま、誠に申し訳ないのですが今しばらく猶予をください。
2022年1月のメモ
毎月の振り返りも2年目に入りました。のっけから書き出しが遅れましたが、今年も何とか続けたいです。
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上旬
お正月は大学院生らしく粛々と論文の執筆を。図表を年末にまとめて整理できたので、気持ちが大分楽になった。全く年末年始感がないままに4日からしっかり仕事が始まる。年末に暖めていた全国規模のアンケート調査が早速スタート。
機関リポジトリ/データリポジトリの運用実態に関するアンケート調査を開始しました
←相変わらずアンカーリンクが効かない・・・
中旬
学会用の研究報告執筆に追われる。過去に公開された文献を見るといつも書いていた分野とは違ったノリの報告が多く、割と書きあぐねていたものの、後半になってようやく感覚が掴めてきた。この週は割とじっくり向き合う時間が取れたのが幸いだったか。
下旬
21日はデジタル公共文書の勉強会。専門外での発表だったのでやや不安だったものの、少人数で密度の濃い議論が出来た。専門家に揉まれるのはやっぱり楽しいですね。次の週には持ち越し課題となっていた某ガイドライン執筆打合せ。どんどん話題が膨らみ、100ページを超えそうな勢いに・・・まあ、書いてから考えよう。
最終日にはこちらも持ち越し課題の書籍出版プロジェクト打合せを実施。11月のミニワークショップが反映された厚みのある内容になってきました。完成が楽しみです。
2021年12月のメモ
今年ももうすぐ終わり。無事に毎月の記録をつけ終えられそうです。意外と振り返る機会も多かったため、頑張って来年も続けてみよう。
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上旬
九州大学ーイリノイ大学による合同シンポジウム「デジタルトランスフォーメーション(DX)時代のデータキュレーションと情報管理」に参加。
両大学での実践的な取り組みを中心に、データキュレーションに関する幅広い講演があった。個人的に面白かった講演は、Allen Renearさんの「データキュレーション教育:2つのコース例とその振り返り」。イリノイ大ではデータキュレーションに関する教育を、サービス管理者向けとデータサイエンティスト向けの2つに分けて実践しているとのこと。極めて大雑把に両者の関係を整理すると、前者はデータキュレーションの運用に関すること、後者はデータモデルやデータ統合、クリーニングといったエンジニアリングに関すること、を教えているらしい。確かに求められるスキルが全然違うので、分けて教えるのはとても合理的だと納得しつつ、後者に対して国内ではあまり触れてこなかった点にやや反省。
データキュレーションの実践を国内でどう展開するか、は来年の大きな課題になりそうなので、どこから取り掛かるべきか年末の宿題とします。
中旬
博士課程の中間発表2回目。現在の研究活動紹介と、博士論文執筆に向けた議論など。研究活動は概ね順調、と評価いただいたものの、やはり全体を通じたストーリー展開にまだ課題がありそう。これも年末じっくり考えますか。
12/15はAXIES年次大会に参加。
2021年度 年次大会|2021年度 年次大会|年次大会|大学ICT推進協議会 - AXIES
結局RDM部会セッションしか出られなかった・・・相変わらずのオンライン参加なので普段の会議と代わり映えがしないが、今年で終了のプロジェクトについて、後継をどうするか議論する貴重な機会。そろそろ次の企画書を書かないと。
その他、JSPSデータインフラ事業で行っているインタビュー記事第4弾が無事公開された。
JDCatサロン - 公的統計データの利活用
毎回ディープなお話を聞けるのでとても気に入っている企画。来年度以降も引き続き実施できないか交渉したいところ。
下旬
職場の忘年会は結局出られず(というか時間帯を忘れてた)。
最終週になって、自宅回線の機器故障。全く仕事にならない・・・復帰までの2日間が恐ろしく長かった。とはいえネットに依存した業務体制自体は変えようがなく、むしろ来るタイミングが年末で良かったというべきか。
27日開催の某経営委員会は奇跡的に機器が稼働してくれたおかげで、スムーズに終了。最近は原稿の校閲をする機会が減ってしまい少し物足りない気持ちが・・・そんなこともないか。自分の論文を早く書きます。
2021年11月のメモ
引き続きイベント続きの月でした。今月は国内イベントが中心(といってもRDAは結構ボリュームがあった)。成果物もいくつか無事に公開へこぎ着けて一安心。
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上旬はRDA 18th plenaryにバーチャル参加。
RDA's 18th Plenary: Programme | RDA
今回は喋る機会はなかったものの、図書館総合展と時期が重なったこともあり妙に慌ただしい気持ちに。個人的に一番興味深かったのはGORCのセッション。
Building the International Model for the Global Open Research Commons (GORC) | RDA
グループ名のスケールの大きさとは裏腹に、検索タグの付与に使用する用語といったかなりニッチな部分を詳細に議論しており、地に足がついた進め方に感銘を受けた。
職場のブログにも感想を書きました(こっちは概要のみ)。
RDA 18th plenary に参加しました|活動報告|国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター
他にはデータリポジトリのセッションにも興味あったのだけど、朝1時スタートということで力尽きた。あとで録画を見ます。
Defining Common Attributes for Data Repositories | RDA
並行して、図書館総合展でフォーラムを1つ開催しました。
日本の大学図書館ではほぼ根付いていないデータキュレーションサービスを取り上げたので、そもそも人が来てくれるのか不安があったものの、登壇者の方々のお陰で400人を超える方に登録いただいた様子。質疑応答も活発で、大変充実したセッションになりました。
もう一つ、「人文学・社会科学におけるデータ共有のための手引き」が無事に公開されました。
足掛け2年ほど?社会科学を中心にいろいろな分野の方々と濃い議論をし、普段と違った読者層への書き方で悩んだりと、非常に貴重な経験ができました。今後各所での活用に期待しています。
中旬は某書籍出版計画が本格始動。共同執筆陣でミニワークショップを3回くらい行い、ひたすら構成を考える。これ超面白い。
並行して、JPCOARの総合展セッションに合わせる形で、某タスクフォースで作成していたチェックリストを公開しました。
「リポジトリのグッドプラクティスのためのCOARコミュニティフレームワーク」チェックリスト ver.1
こっちは半年くらいの成果物であるものの、かなり密度の濃い議論や展開でした。今年度の残りは活用と普及方法に注力することになりそうです。
下旬、11/22はRDUFの総会・公開シンポジウムに参加しました。
イベント | 研究データ利活用協議会 RDUF(Research Data Utilization Forum)
(イベントの固定リンクがないの地味にやりづらい・・)
自分は活動中の部会の進捗報告などを担当しつつ、今回はかなり聞きに回る。総会のライトニングトークがさらに充実した印象。それと、今回初のプレナリーセッションが非常に興味深いご講演でした。これは是非続けてほしい。
もう一つ、九大さんのシンポジウムを聴講。
シンポジウム「情報管理組織のミッションと専門職養成」開催のご案内 – 統合新領域学府 ライブラリーサイエンス専攻
別用がありやや聞き流す形になってしまったものの、ご講演は非常に興味深かった。司書の方はかなり技術寄りなご講演、アーキビストの方は理論的な側面が強いご講演という対比があり、さらに「残すべき情報」に対しては似たような指摘をされているようでいて、文脈に対する意識が大分違うように感じた。強いて言えば、前者は情報の新たな活用可能性を意識した文脈の付与、後者は情報解釈の正統性に対する文脈の付与、という感じだろうか(いまいちうまく表現できていない・・)。
どちらも必要な情報だけれども、リッチなメタデータ付与には当然コストがかかる。特に知識インフラに関わる専門性はなぜ必要なのか、どう役立つのかの議論はもう少し外向けに分かりやすい形でやっていく必要があるかもしれない(データライブラリアン職である自分の宿題そのものですね)。
2021年10月のメモ
国際会議への参加が多い月でした。英語力向上の必要性を痛感。自宅にいながら自然と鍛えられる方法が欲しい・・・今月は週別に書き留めるほどの分量がないため、ざっくりまとめて記載。
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上旬はなぜか各種問い合わせが殺到。イベント(図書館総合展/RDUF公開シンポジウム)関係、学会関係、共同研究関係と盛りだくさん。ひたすら調整しているうちに過ぎていった感じでした。
合間を縫って、各所へ最近立ち上げたRDM関連掲示板の広報などを。
RDM 日本コミュニティ - 研究データ管理に関する日本語コミュニティ
問い合わせ(というか対応)がさらに増えた気もする。
中旬はeResearch Australasia 2021に参加。
https://conference.eresearch.edu.au/2021-program/
オーストラリアの活動中心の会議であるものの、5日間にわたり様々なセッションが開催され、大変活気のあるイベントでした(初参加)。そのうち職場の日誌から参加報告を出すかもしれない。
もう一点、執筆が止まっていた某イベントの参加報告をやっとこさ出す。遅れてすみませんでした・・・
下旬はCOAR Asia OA meeting 2021に参加。
COAR Asia OA Meeting 2021 | Singapore Management University (SMU)
こちらも何気に初参加。シンガポールの方々の運営が素晴らしかった。
本イベント、アジア各国の取り組みを広く聞けるのが魅力の一つだが、今年はCOAR本体へのフィードバックを意図したセッションもいくつか用意されており、Asia OAグループの存在感が増してきたことを実感。うまく一緒に進めていきたいところ。
あとは、今更ながら進行中のプロジェクトを紹介するページを立ち上げました(2年遅かった・・かも)。
AXIES-JPCOAR 研究データ連絡会 - RDM事例形成プロジェクト
来年度以降も何らかの形で続けていく、ということでご容赦を。
2021年9月のメモ
転職してから気づけば2年が過ぎました。
今のところ、出発点から方向はあまりずれていない様子。
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第1週
この週は毎日1つ主催するミーティングがあった(この週に限らないか)せいか、慌ただしい気持ちで過ごす。新しい人が来てくれたので、自分の担当業務紹介など。段々こなれてきたが、もうちょっと進捗を見せたい・・・
土曜日には会誌関係の打合せを実施。2年ぶりくらいにお会いする方々、相変わらずの雰囲気でちょっと落ち着く。
第2週
めぼしいイベントがなかったと思いきや、記録を見るといろいろ溜まった試行錯誤を繰り返していた模様。こういう週をどんどん増やしていきたい。
金曜日には2回目のワクチン接種。これで2週間後には外に出られるということで、とりあえず健康診断の予約を入れる。土曜日は副反応でほぼダウン・・一日でほぼ回復、というあたりが微妙に年齢を伺わせるとのコメントをいただく。複雑。
第3週
某先生とRDMのまとめサイト立ち上げの議論。二人で有料ツールを試した。とりあえず公開してみたけれども、外向けに広報するにはもうちょっと準備がいるかな。
木曜日には研究集会で分析結果を議論。手持ちの分析技法が割とうまくはまり、良い議論になったと思う。情報学っぽい仕事が出来てやや満足です。
第4週
休日を挟みつつも、ちょっと進みあぐねていたメインの論文データ整理を進める。オントロジー難しい・・・
金曜日には京大のワークショップに参加した。
【終了しました】第6回京都大学研究データマネージメントワークショップ(2021年9月24日オンライン開催)--- RDM ビジネスシナリオとケーパビリティに基づく能力開発 ---
JAXA篠原先生のご講演、データマネジメントの人員体制の話は大変興味深く聞いた。教員や研究者を雇って組織的なデータマネジメントを進めるのは正攻法だが、異動してしまうとノウハウが残らない問題。専用のポジションを作れない弊害はこんな形でも出てくるのか・・・
第5週
月曜日は実に半年ぶりの出勤(といっても健康診断と必要な文献の確保だけ)。出勤しただけで疲れてしまった。。。早々に帰宅したいがため、帰り道はスマホでのzoom会議にチャレンジ。意外と何とかなる知見を得た。
水曜日からはCOARのannual meetingに参加。
夜9時スタートで相変わらず時差がきついが、30日にはJPCOARのチームメンバーが発表することもありここは外せない。セッション、とても良かったです。