みなみの備忘録

とあるライブラリアンの備忘録です。

4/20 "A Primer on the Certifications of a Trusted Digital Repository"メモ

 

先日参加した会議で、表題の記事を紹介された。

https://datascience.nih.gov/Trusted_Digital_Repository

※以前メモした記事の続きのような位置づけ。

11/24 「データリポジトリに求められる要件」記事メモ - みなみの備忘録

データの重要性が増すにつれ、インフラであるデジタルリポジトリの信頼性が問われているが、「信頼性」の基準はどう定められているか、を平易に解説したもの。評価軸は下記の4つで、

  • Organization
  • Management of intellectual entities and representations
  • Infrastructure
  • Security

この要素を含む認証基準が"Core", "Extended", "Formal"(Bronze, Silver, Goldとも)の3段階で紹介されている。先日メモしたWDS-DSAの基準は"Core"に位置づけられる模様。

# ISO基準の認証("Formal"に該当)だと$10,000も取られるらしい。。。

# これ認証欲しい場合ってどんなサービス展開になるんだろう。

また、4つ目のオプションという扱いで、アメリカ・カナダのCenter for Research Librariesが規定したTrustworthy Repositories Audit & Certification: Criteria and Checklist (TRAC)にも触れられている。

TRAC Metrics | CRL

日本でリポジトリの認証に関する議論は寡聞にしてまだ聞かないけれど、Coreレベルの実装は考えておかないと組織的なデータ保存は進まないかも、と思ったり思わなかったり。NIIの研究データ基盤構想に盛り込まれていると嬉しいけど、どうなんだろうか。

日本学術会議、第23期学術の大型研究計画に関するマスタープランを公開 電子ジャーナル・バックファイル等へのアクセス基盤整備、オープンサイエンス推進のための研究データ基盤について言及 | カレントアウェアネス・ポータル