みなみの備忘録

とあるライブラリアンの備忘録です。

ヨーロッパのresearch libraryによるResearch Data Services調査

10/26 SPARC Japanセミナーの際に某氏から教えてもらった記事、やっと探す時間が取れた。ヨーロッパのlibraryでの研究データへの関与方法について。
 LIBERによるヨーロッパ諸国22カ国を対象とした調査で、代表的なAcademic Research libraryで行われている研究データ関連のサービスを調査。結果、
 ・Libraries are currently offering more consultative-type RDS services (eg. how to find information on Data Management Plans, metadata standards, or data citation practices) than technological services (eg. own storage solutions);
→ Libraryが主として提供するサービスはソフト面(データ管理計画、メタデータ、データ引用に関する実践例の提供など)が多い。ストレージなどのインフラ面は次点。
 ・Less than half of libraries say their institutions currently have policies relating to RDS;
→ 少なくとも半分以上のlibraryが、機関として研究データサービスに関するポリシーを持っていると答えている。
 ・Two-thirds of library directors express strongly that libraries need to offer RDS to remain relevant.
→ 3分の2のlibrary directorは、libraryは研究データサービスに関与し続ける必要あり、と強く考えている。
 とのこと(そうとう意訳だが)。
個人的にも(ぼんやりとではあるが)、ストレージとかリポジトリソフトウェアとかの問題は研究者が自分たちがやりやすいようにやるだろう、という実感があったので、一番目の結果には大変納得。日本でポリシーの問題が本格的に検討されるのは結構になりそうな気がするので、ソフト面の展開をまずは考えたい。