ヨーロッパのresearch libraryによるResearch Data Services調査
9/29 ORCID学会コンソーシアム検討会へ参加しました
最近国内大学の機関参加が出始めたORCID、コンソーシアム参加だと価格も安くなることから「早く大学図書館で始まらないかな~」と思っていたところ、学会で検討会を開く旨を聞きつけて参加してきました。参加者は大体20人くらいだったはず。18:15開始という微妙に非公式設定。
当日の資料は以下。村山先生のものは後日もらった。
もう一つ、呼びかけ人であるUniBio Pressの永井さんのものはWeb公開されていないので割愛。「学会は、なぜあるのか」という熱意にあふれたスライドだった。
内容としては、ORCIDの宮入さんからコンソーシアム成立条件や事例の紹介、永井さんから学会がORCIDを導入する意義と呼びかけがあり、NICTの村山先生からはオープンサイエンスの潮流の中のORCID+この検討会に期待すること、みたいなお話。
今回は時間が少なかったこともあり、具体的な検討にまでは踏み込まなかった(懇親会で少し話したのか?)。なので感想も書きづらいが、コンソーシアム条件で記憶に残ったこととしては、
・コンソーシアムで参加した場合、サポートの窓口が一本化される
→ 参加館は窓口を通してしかORCIDのサポートが受けられなくなる。単なる使い方相談だけでなく、API活用のためのフォロー等もサポートに入ってくるため、窓口の役割は結構重い。これを嫌ってコンソーシアムに参加しない海外事例もあるとか。
・機関参加のための負担額はコンソーシアム内で自由なので、政府機関が一括で払っている場合もある。ただし、きちんと責任を負う意味で全参加機関に契約書を書かせている。(別に契約書名義は一本でも問題ないとのこと)
→ サポート窓口の問題もあり、参加館にはそれなりに自分でやる気概が求められるはず(当たり前の話ではあるが)。さすがに中央集権はきつい。
あと、村山先生の「日本では、サイエンスを支える基盤となるべき学会、図書館、研究者等のネットワークが分断されている」といった趣旨の発言は非常に印象的だった。
その意味では、ORCIDやDOIのような識別子を介した繋がりはあっても良いかもしれない。例えば、図書館と学会でコンソーシアム組んで運用の役割分担するとか。
ということを思ったので発言だけはしてみたものの、正直図書館側がどう出るか良く分からない。コンソーシアムの話は出ているようだけども、どんな感じで進むんだろうか。
備忘録を立ち上げました。
某有名人に背中を押されつつ、とりあえず自分用に書き溜めたメモを整理しながら検索に載せることにします。主にお仕事(大学図書館関係)関係になるはず。